エリア&フィールド
浦内川は、沖縄県で最も長く、最も流域面積の大きい河川です。河口の広大なマングローブ林から中流の亜熱帯の森まで、多様性に富んだ豊かな自然を、遊覧船やカヌーで楽しむことができます。河口域では、干潮時に現れる干潟でたくさんの生き物を観察することができます。
浦内川ではこれまでに400種以上の魚が確認されていて、日本一魚の種類が多いことでも知られています。
浦内川にはいくつもの支流があり、遊覧船では入っていくことができませんが、カヌーやSUPを漕いで行くことができます。植物や生き物を身近に感じ、観察も楽しめます。6月~7月には、早朝に川面に落ちるサガリバナを見るツアーも人気です。
浦内川上流域は、遊覧船の終点の軍艦岩から2つの滝まで続く遊歩道を、手軽に楽しめるフィールドです。比較的平坦な道沿いでは、様々な植物や昆虫、トカゲなどの爬虫類を観察することができます。
最初に、日本の滝100選に選ばれているマリユドゥの滝を望む展望台にたどり着き、さらに歩いていくと、カンピレーの滝に出合います。
浦内川源流域は、カンピレーの滝から先の西表島横断道や、マヤグスクの滝など、長い距離を歩くトレッキングフィールドです。横断道は、ほぼ川沿いを進んで浦内川の源流部を通過し、大富まで抜けるルートで、林道まで含めて8~10時間ほどの行程です。マヤグスクの滝は、横断道から分かれたイタジキ川の上流に現れる階段状の美しい滝です。
ルートは比較的平坦ではありますが、足場が悪いところが多く、特に高温多湿となる時季にはかなりの体力が求められ、しっかりとした装備も必要です。
また、迷いやすい箇所や滑落の危険がある箇所もあり、大雨が降ると増水の危険もあるため、遭難や滑落して怪我をするなどの事故が発生しています。
テドウ山は、古見岳に次ぐ標高(441m)を誇る山で、カンピレーの滝手前から山頂へ続く登山道を歩くトレッキングフィールドです。ルート前半はしばらく急な登りが続き、山頂が近づくと所々視界が開ける場所もあります。山頂からヒナイ川へ抜けるコースもあり、全体を通して亜熱帯の豊かな植生を楽しむことができます。地元の中学生の登山体験のコースの一つです。
ルートは急登があり、滑りやすいところが多く、水場がありません。特に高温多湿となる時季にはかなりの体力が求められ、しっかりとした装備も必要です。
また、迷いやすい箇所や滑落の危険がある箇所もあるため、遭難などの事故が発生しています。