フィールド利用の仕組み

西表島は、生物多様性がとても豊かなことから世界自然遺産に指定されており、自然や動植物に影響を与えないように、観光で利用できる場所やルールが決められています。一人ひとりがルールを守って利用することが、とても大切です。

西表島の中で自然体験に適した場所は「自然体験ゾーン」として区分し、ルールやマナーを守って自然環境に十分に配慮した上で、利用することができます。「自然体験ゾーン」には、亜熱帯特有の森や、大小数多くの川や滝、美しいサンゴ礁の海など、合計28の「自然観光資源」「特定自然観光資源」に指定されたフィールドがあり、様々な体験やアクティビティが楽しめます。

特に自然環境を保護していく必要がある「特定自然観光資源」では、ルールやマナーに加えて、利用(立入)人数制限や立入りのための条件を設けます。

世界自然遺産地域内のそれ以外の場所は「保護ゾーン」となっており、貴重な自然を守るために、原則として観光利用はできません。

地域区分に応じた利用の考え方

区分対象地域利用の考え方
自然体験ゾーン「自然観光資源」
23フィールド
○一般利用者は、利用ルール及びマナーを守って利用します。
○ガイドは、事業者向けの利用ルールを守って利用します。
注1)
「特定自然観光資源」
5フィールド
  • 西田川<サンガラの滝>
  • ヒナイ川<ピナイサーラの滝>
  • 古見岳
  • 浦内川源流域(稲葉院)<横断道、マヤグスクの滝>
  • テドウ山
○(※準備中)1日あたりの立入(利用)人数制限や立入りのための条件を設けます。利用には、事前の立入申請手続きが必要になります。
注2)
  1. ヒナイ川<ピナイサーラの滝>、西田川<サンガラの滝>には、一般利用者のみで入ることができず、ガイド(登録引率者)の同行が必要です。
  2. 古見岳、浦内川源流域(稲葉院)<横断道、マヤグスクの滝>、テドウ山では、ガイド(登録引率者)の同行または事前に所定の研修の受講が必要です。
○(一般利用者は、利用ルール及びマナーを守って利用します。
○ガイドは、事業者向けの利用ルールを守って利用します。
注1)
一般利用ゾーン世界自然遺産地域の外で「自然体験ゾーン」以外の場所○一般利用者は、利用ルールや島内での一般的なマナー、それぞれの観光施設が定めるルールなどを守って利用します。
○他人の所有地や農林地に無断で立入らないように注意し、立入る場合には管理者に事前に許可などを得ましょう。
保護ゾーン世界自然遺産地域の中で「自然体験ゾーン」以外の場所○原則、観光利用はできません。
(地域住民の利用や学術研究利用については例外あり)

注1)陸域・河川域を利用するガイドは、竹富町観光案内人条例に基づき事業者向けのルールを遵守しなければなりません。

注2)特定自然観光資源の立入制限に関するルールは、エコツーリズム推進法に基づき遵守しなければなりません。

※観光以外の目的で国有林野を利用しようとする場合や、観光目的であってもレクリエーションの森(自然休養林)や登山道等以外の区域を利用しようとする場合には、事前に森林管理署へ入林届の提出が必要です。登山道や遊歩道だけを観光目的で利用する場合、入林届は不要です。ガイド(竹富町観光案内人)の案内でフィールドに入る際には、ガイドにご相談ください。

エリア&フィールド一覧